福吉のまむしたまご
ラリーマンをしていた小野さんが「田舎暮らしをしたい」という思いが、ここに実現している。
サラリーマン時代志摩町の養鶏家の所に毎週通い養鶏の仕事を教えていただいた。家族も大賛成ではなかったが、強い小野さんの思いが通じたのだろう。
現在、約500羽の鶏を飼育している。それぞれの鶏舎には、二丈岳や雷山といった名前がつけられ
小野さんの鶏に対する愛情が感じられた。


      

小野さんの養鶏方法には、もうひとつ大きな特徴がある。
それはできるだけ卵を産ませないということで、「生後200日までは卵をなるべく産ませないような食事方法。人間でいえば粗食を実行させることですよ」と信念を持った口調で語った。大量生産する方法は逆に高カロリーの食事をどんどん与え、あまり運動をさせない。
ひよこにも胃袋を鍛えてもらうために玄米を食べさせる。通常はテックフードといったやわらかいものを与えるそうです。
こんなところにも、小野さんのこだわり本当にいいものを食べていただきたいという思いが伝わってくる.
鶏の品種は、イサブラム(フランス原産)の赤どり。
驚いたことに、小野さんの鶏舎には臭いがほとんど感じられなかった。その原因は発酵菌を使ったえさ作りにある。好気性細菌のバイカ酵素を使っているため、土の中の微生物が鶏の糞を分解し臭いがしない。それだけでも健康そうな鶏たちだ。

   
天気のいい日は鶏舎から外に出し育てている。


小野さん念願の田舎暮らしの拠点。
野菜も隣の畑でつくっています。

福吉の「まむしたまご」の特徴
市販の卵や、多量の数を必要とする生産方法は、「ケージ」といわれるカゴの中に3〜5羽ほど詰め込まれ、自動的にえさを与えられる。まるで卵を産む工場のようです。(ほとんどの卵がこの方法)
最近、えさの中に海藻やビタミンを混入して作る卵を特殊卵いわれていますが、育てる環境は変わらず「ケージ」カゴで育てられています。
「まむしたまご」は「自然卵」と呼ばれ、限りなく自然に近づける方法で育てています。まず、新鮮な空気が循環できるように、真冬でも風通しの良い鶏舎です。さらに、大地の上で育てることが基本です。
安全性・・・・・えさは飼料メーカー配合のものではなく季節に応じて自家で配合します。さらに、酵素菌を使い発酵させた状態のえさを与えます。また、卵の黄身の色を濃くするための着色料等は、一切使用しません。自然卵の黄身の色は、野菜を与えるだけです。(野菜の種類で黄身の色が薄くなることもあります)また、黄身に小血塊が付着した卵がありますが、動き回っている鳥の卵が体内で造られる時に混ざるもので食べても無害です。
無洗卵・・・・・一般の卵は、洗剤を使い洗卵機で洗うため、殻の表面の保護膜が傷つき雑菌の侵入が考えられます。まむし卵は一個一個タオルで汚れを落とすのみなので、殻を傷つけません。(手間はかかりますが)

新鮮度・・・・・黄身に弾力があるのでつまめ、白身の盛り上がりが抜群です。生で安心して食べられ生くさい臭いもなく、昔懐かしいコクのある味がします。できる限り新しいうちに食べる方法が良いのですが、冷蔵庫で保管すれば1ヶ月生で食べられます。

卵は、食品の中で唯一「生で食べられる」完全栄養食品です。一日にたくさん食べる必要はありませんが、新鮮で安全で美味しいものを食べてください。
自然卵農園「大地の子」
糸島郡二丈町吉井2608-1
小野 和信・愛子
TEL/FAX(092)326-5622

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