福周市都心部から転居して1O年目の平成8年3月、「ギャラリー樹庵」を開設いたしました。
都会の喧騒を離れた自然のふところにとけこむエ芸作品・手仕事などを、
築90年前後の再生古民家の息づかいの中で
ひととき楽しんでいただけたら望外のよろこびです。
棟梁・木挽(こびき)・石工などの名が墨書きされた棟木。
近くの大岩を砕いて切り出された花崗岩は敷石や石垣として今も生き続けています。
慈しみ再生された古民家は、これからも永く、そしてカ強く大地に踏ん張り、その生命を全うすることでしょう。
拙庭に鎮座する大もみじは、毎年無数の種子を散らし、翌年芽を出します。
これらの小さな生命を育て「水源の森」に植樹することができれば・・。
民家も樹木も水もすべて循環の中で、我々人間や地球の生命を支えています。
ギャラリー樹庵は、開設の原点とこころざしを忘れることなく、歩みつづけます。
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