骨董と聞くと「素人で知識がないから高いものを買わされそう。それに、センスもないし」と苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。買うだけではなく覗いてみるだけでも楽しいですよ。

ガラス瓶を売っているお店がありました。「あっ、これはおばあちゃんの家にあったのと同じだ。」そこにあった小さな醤油瓶を手にとって見ていると、初めて一人で祖母の家に泊まってべそをかいた時の自分を思い出しました。
涙目で醤油瓶を見ていたからなのか、光があたって反射していからなのかは解りませんが、宝石のようにキラキラ光って「きれいな瓶だな」と思ったのを覚えています。
主人も「昔はこれで温かい牛乳をのんでいたぞ。懐かしいな」細長いミルクカップを見つけて言いました。

骨とう品には、昔にタイムスリップできる不思議な力があるようです。小道具やさんで火鉢を珍しそうに見ていた小学生の女の子が「これはなに?」と店のご主人に尋ねました。「これは昔のストーブだよ」とおじさんが答えると「ふーん、スイッチはどこ?」と女の子が聞き返しました。まわりの大人たちは思わず笑ってしまいました。娘も「蚊帳ってなに?」と聞いていました。見るとあの懐かしいグリーンの蚊帳が帯状にカットされ売られていました。「これってサイドボードの上に置いたらいいね。今からの季節にぴったりじゃない。」と娘が勧めるので買いました。いま、洋室の部屋に和風を取り入れる方も増えてきています。ちょっとしたアイデアで、素敵な空間に変わります。大人は懐かしく思う骨董も子どもには、新鮮に見えるようでユニークな発想をします。お子様とご一緒に見て回るのをおすすめします。きっと、楽しいひと時を過ごすことができると思います。
帰りにマザースマーケットの2階にあるキュイジーヌに寄ってタイカレーを食べました。ピリッと辛いけれども甘口派の私でも食べることができました。さらっとしたカレーで一口目は・・・。辛さと甘さの微妙なバランスがたまりません。癖になりそうです。この味はご自分で一度お試しください。家に帰ってから娘が「座敷をキュイジ-ヌみたいな落ち着いた雰囲気にしたいね。今度の骨董市にも連れってね。欲しいのがあるの」と言いました。未来のインテリアコーディネ-ターの誕生です。
「値切ることも教えなくっちゃ。」と心ひそかに誓う母親です。
マザーアースマーケット
前原市中央3丁目9番26号
TEL 092-324-6333  駐車場有り
骨董市と呼ぶには少なかったようですが、この市が定着してもっとお店が増えてパリの蚤の市のようになってくれるといいなと思いました



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