二丈町で毎年行われている「松枯れ対策のための薬剤散布」をごぞんじでしょうか。使われる薬剤は、巷で話題となっている「毒入りギョーザ」で取り上げられている<有機リン系>の農薬やネオニコチノイドという健康被害が大いに懸念されるものなのです。
子どもの未来、そして環境を考える市民グループ「赤とんぼの会・いとしま」が去る5月17日に農薬の毒性に詳しい植村振作さん(農薬空中散布反対ネットワーク代表)を空中散布地域である大入公民館にお招きし、座話会(勉強会)を開催しました。

地元のオルソン氏のご挨拶を頂き参

河野弓子代表の説明に引き続き

植村さんによるパワーポイント講義

松枯れのメカニズム

行政の手法

松林を守るには
加者は約30数名ほど、地元大入の方々が10数名、二丈の議員さんも3名、なんと同じ問題を抱える福津市の方もわざわざお越しでしたし、新宮町の議員もいらしてました。

植村さんの講義はおよそ1時間強、松の生態や松枯れの実際などを挙げながら、今の薬剤散布による松枯れ防除の矛盾点を的確に指摘、会場からは「散布後はどのように過ごしたら良いか」「そういえば昔は松葉かきなどしていた」「昨年は薬剤で庭のシートがべとべとになった」「子どもがいるが散布時には避難したほうが良いか」などなど質問や意見が出されていた。

最後に植村さんは語った「本当に松林を守る気持ちがあるならば、昔ながらに人が手入れをやるべきであり
農薬の使用は、最後の手段です。薬剤散布はひとつも良いことが無い!」と、、、

後日、「赤とんぼの会・いとしま」と一般の住民の方々の連名の要望書で二丈町に対して
「薬剤散布の中止」と「町民と行政で松林を守って行きましょう」という2点を申し入れしました。

植村振作さん、ひょんなご縁で「二丈に行きましょう」という事から今回の座話会開催になりました。農薬の毒性に関しては数十年前からさまざまな指摘をされて来ており、「オカシイ」と思ったら直ぐ行動を起こす、日本では屈指の市民の立場で動く活動家です。4月には「実際に現場を見たい」と二丈に視察に来られ、散布箇所の松林を見るや「何も手を尽くしていない、農薬を撒くなんて言語道断」と断言。座話会当日もかなり早めに来られ、「虹ノ松原を見てみたい、今夜の話のために」と虹ノ松原へ直行。虹ノ松原は、思いのほか手入れがなされており植村さんも「ちゃんとしている」とのこと、しかし何故か下草の手入れや間伐を行っていても薬剤散布は行っています。うーん、効果も何も考えずに行う「薬剤散布」、、、一種、行政のオマジナイなのでしょうか?!

松林では、カメラを構えて「ここは良く手入れしてある」「松の芽がそこいらに出てます」「この枯れは老木のせいですね」などと、精力的にガンガン歩き回ります。



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