糸島自然研究会 12月総会及び野外観察 報告
清水和人 |
平成16年12月12日(日)晴れ。JR福吉駅南口に集合した者18名。
本日のコースと日程を説明し9時20分出発。福吉駅へ一直線に伸びて来ている農道を南に約800m進と古井の竹戸に鎮座する自由官(下宮)に到着。石垣の根元に大きく突き出した岩が目に付く、この石が「糸島の伝説いこ記載されている『馬止石』である。
後続の方々は熱心に植物観察をし、遅れている。近くにいた数名に『馬止石』の伝説を簡単に話した後、正面の急な石段を登り拝殿前に到着。手洗い場で手を洗い清めおもむろに拝む。その後皆はこまいぬや屋根下の彫刻を鑑賞し南側の庭へ出る、ハ坂神社やお稲荷さん、鷹神社がある。「どうしていろいろな神様が祭ってあるの?」実はこの宮の祭神は菊裡姫命及び伊弉諾尊、伊弉尊作で、菊理姫命は二柱の間を中執り持ち、調和をとり、深い結びつきはかられた神徳のある神として崇拝されている。また恰土志摩地理全誌によると、文祿の頃までは、近隣八ケ村の総社であって、参拝者も多かった。と記載されている事などから多くの合祠社となっているのではないでしょうか。等の話をして境内を出た。
次は竹戸の民家の前を通り西側の見揚山(低い丘陵地でニ丈カントリークラブがある)の方へ向かった。東側の日当たりの良い傾斜地は蜜柑やぶどうの畑が続き、平地の部分にはイチゴ畑のビニールハウスが幾つも並んでいる。この一帯は海岸に近く霜は降らない。暖かい所です。この平地の先をJR筑肥線が国道202号線と平行し海岸線を走っている。JRの踏み切りを渡ると、総会会場の喜八荘が見える。
ここまでに観察した草花は・シロバナタンポポ・ハルノノゲシ・アキノノゲシ・ホトケノザ・オオジシバリ、見福山の方へ回ると・ツルソバ・ノハカタカラクサ・タカサプロウ・ハナカタバミ・センダングサ・中でも・セイタカアワダチソウは何回も草刈りされて、背が低いまま黄色の花をつけていた。その他・ツワプキ・セリ・ヨモギ・シマカンギク・水仙の花等を観察した。
午前10時30分、八八荘に到着。直接喜八荘に来られていた6〜7人がロビーで私達の到着を待ってあった。遅れていた組も直ぐ到着し、ロビーは久しぶりの出会で賑やかになった。全員揃った所で喜八荘のママさんが総会の部屋へ案内した。会費、懇親会費を会計の橋本氏と塩川直光氏が徴収。支払いが終わった人から席に着いて頂き総会に入る。総会は井上睦男氏の進行、塩川直光氏の司会でスムーズに進行していく。
出された意見は「現在迄の規約は付則で毎年、会誌を発行する」とあるが、1回の経費は200冊印刷製本すると22万円程必要であること、また、毎年発行するための原稿が集まらないこと等の理由から、付則5を「随時会誌は発行する」に改正した。
また、井上準一氏からは野外観察の場所(山)を近くにある低い山を選んで頂くと、高齢者の方や少し脚力に自信がない方も参加できていいのではないか。また、低い山での植物マップ作りを計画する事もかんがえられるのではないか等々が出てもり上がった。
12時30分。坂上先生の乾杯の音頭で懇親会が開かれ、話がはずみ、お酒が酌み交わされる。楽しく盛り上がった会も2時30分。朱雀氏の糸島自然研究会の発展を誓う万歳で閉会した。 |
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