糸島自然研究会 8月例会報告
古賀 文洋 |
8月例会 雷山川上流(前原市高野地区)水生昆虫観察会
2004年8月7日(土)、快晴。参加者20人(含;児童、幼児6人)。
伊都ファームパークに9時集合。本日は立秋、暦では秋であるが、ここ数日猛暑が続き、水遊びをかねた絶好の野外観察会となった。
会場にて会長の挨拶、本日の行動予定、観察要点、熱中症対策等の説明後、瀬知幹事持参のタマネギ袋、ハンガーの鉄線と竹竿で即製の採集ネット作りを行った。
10時に今回の観察と採集場所にした雷山川上流、高野地区近くの高野公民館にマイカーに分乗して移動し直ちに、現場の川に行く。公民館前の温度掲示板は31℃を示していた。道路横の川縁は丸い自然石を使用した急勾配の新しい護岸であり、増水時の水はけを重点に、みた目を良くする意図もみられた。
浅い清流に入って直く、ドンコが採集されて歓声が上がる。ハグロトンボなどの水辺の昆虫(成虫)も採集の対象になった。サワガニ、ツチガエルも採集され、じいちゃん、はあちゃんや親も、子供達も水遊びをかねた採集に熱が入った。
お昼は観察現場からファームパークに帰り、昼食にする。ここには食堂があり、安くてボリュウムたっぷりの昼食ができた。昼食時間に会場の展示品を観賞し、アンケートにも応じた。オオキツネカミソリの写真は、ピントが今一。
昼食後、子供たちは採集したトビケラやカゲロウの幼虫、稚魚などを顕微鏡で観察し、記録していた。最後はタマネギ袋の採集網を記念にもらって解散となった。
こちらの方が採集道具制作として夏休みの作品になるだろう。
最後に、付き添いで参加された皆様、また幹事の皆さんのご苦労に感謝します。
今回の観察会(8月7日)及び8月21日の補充調査において高野地区、下の橋周辺で観察した植物を次に列挙する。
雷山川上流高野地区、下の橋の河原周辺で見られた植物(8月)
○キク科:モミジガサ、ポウキギク、ヒメムカシヨモギ、センダングサ
○アカノサ科:コマツヨイグサ、マツヨイクサの1種
○トウダイグサ科:コニシキソウ
○マメ科:クスヤブツルアズキ
○タデ科:ミゾソバ、オオベニタデ、イヌタデ、シロノササクラタス
○イネ科:カモジクサ、オヒシバ、イヌビエ、ケイヌビエ、タチスズメノヒエ、シマスズメノヒエ、
ムラサキエノコログサ、アキノエノコロクサ、コツブキンニノコロ、コメヒシバ、メヒシバ、
コバノウシノシッペイ、ジュズダマ。
○シダ類:スギナ、ホシダ、オニヤブソテツ、カニクサ、イノモトソウ、オオヒメワラビ
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雷山川(前原市高野地区・環境省基準地区メツシュマップ5030・2118) 生物観察会
採集及び観察データ 2004(平成16)年8月7日・土・晴 10:15〜11:30
糸島自然研究会主催 同定者 井上 準一
1 昆虫類
@トンボ目
・オニヤンマ(成虫)1♂ ・コヤマトンボ(成虫)1♀ ・コヤマトンボ(幼虫ヤゴ)1
・ハグロトンボ(成虫)3♂、1♀ ・ウスバキトンボ(成虫)20頭以上
・コシボソヤンマ(幼虫,ヤゴ)1 以上5種確認。
Aチョウ
・ナミアゲハ(アゲハ)1 ・キアゲハ1 ・キチョウ1 ・モンシロチョウ1 ・コミスジ1
・アカタテハ1 ・ツマグロヒョウモン1 以上7種確認。
Bカメムシ目 ・アメンボ 20頭以上 1種確認。
Cトビケラ目
・トビケラの1種(幼虫)少数 ・トビケラの1種(幼虫)少数 ・トビケラの1種(幼虫)少数
以上3種。
Dカゲロウ目
・カゲロウの1種(幼虫)少数 ・カゲロウの1種(幼虫)少数 以上2種。
Eハエ目
・ガガンボの1種(幼虫)少数 1種。
2 貝類
@カフニナ 30個体以上 1種。
3 両生類
@ツチガエル 20頭以上
Aアマガエル(護岸の草むら) 1 以上2種確認。
4 爬虫類
@ニホンマムシ 1 1種。
5 淡水魚類
@ドンコ(含:全長130mmの個体) 多数。
Aアブラハヤ(ハエ)(含:全長60mmの個体) 多数。 以上2種確認。
6 哺乳類 @ニホンイノシシ*) 1頭 1種。
合計26種
以上のように雷山川上流、高野地区で8月7日に26種の動物を観察した。
※参加者の土肥正明氏、前原市閑在住、の目撃証言「10:45頃、下の橋から約150m下流の石積み護岸のない箇所でイノシシの仔、全長40〜50cmくらいのウリボウ(体に縞模様があった)が川の水を飲んでいたのを目撃した。同時に大きな鼻息がその後ろ辺りで聞こえた。姿は見えなかったが、親が草陰にいたのだろう。マムシもいたので引き返してきた」の聞き取りによる |
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