糸島自然研究会 2008年2月例会報告 今津湾・田尻(2月10日)

 予報通りのドンヨリ曇り空、幸い福岡方向の空は明るい。午後はよくなるようなことを言っていた・・・と心を励まして出発。何と途中で霙がふりだす。ナンダコレハ・・・が、すぐにあがってホッ。集合地の広場につくと、上空はまだドンヨリだが明るい空がすぐ近くまで来ていて、どうやら大丈夫、とひと安心。
 9時過ぎ、副会長の若宮さんの司会で簡単なミーティングをして出発。スコープが3台しかないが、今日は皆さん双眼鏡持参で心強い。私のスコープの重い方は、山登りでタフに違いない、と勝手に決め込んで松原さんにお願いする。慣れないものを扱いにくそうに担いでおられて、申し訳ないことをしました。
 橋から堤防にかけての辺りでハヤブサの仲間のチョウゲンボウを見ることがあり、予備調査でも出て小鳥追を驚かしていたが、今日は出ない。言われなければハト?ぐらいのことで見過ごしてしまいそうな鳥なのでいささか残念。が、そう注文通りに行く筈もない。
 今日は12時前が満潮(中潮)なので大分、潮は満ちているが、鴨は少ない。ヒドリガモ、マガモが数羽づつ。双眼鏡で思い判こ観察しながら歩いていると、タゲリがいる!の声。急ぎスコープを持って集まる。チドリ科の鳥であるが、大形で翼に微妙な金属光沢があり、後頭部には一一条の冠羽がわずかにカーブを描いて立っていて、とてもオシャレ、チドリの仲間とは思えない。皆さん、順判こスコープを覗いては感嘆の声をあげている。遠かったので金属光沢がよく見えなかったようでそれが少17残念。この潮時でシギは期待してなかったが、思いがけずツルシギが飛来する。かなり珍しい鳥。脚の朱色が美しい。水に浸かっているので長い脚を見ることはできなかった。続いてアオアシシギ、イソシギも。
 少し行くと水門があり、ふた筋のクリークが合流している。ここもポイントのーつである。ダイサギとゴイサギの幼鳥を観察していると冨高さんが、カワセミが飛んだ!と目ざとく見つけてくれる。これぞ、ここの目玉の一つである。指さす方を見ると、正面の程よい高さの堤防の端近くにチョコンと留まっている。丁度順光を受けて、綺麗な羽毛が輝くように美しく見える。双眼鏡でもよい距離だがスコープだとグッと迫力が違うので、ここでも順に覗いては皆さん、感嘆している。美しい羽毛にアンバランスな体型も面白い。満腹しているのかゆっくり寛いでいて、十分、楽しませてもらった。
 少し行った所でこんな時期にモズの鴫き真似がきこえる。百舌の当て字の通り色んな鳥の声を取り混ぜて鳴く、一種の嚇りである。多くは山地で繁殖するので、平野郎でそれも今頃、耳にするのは珍しい。姿も見ることができた。更に少し先でジョウビタキ雌、雄に比べてシックだがファンは結構多い。右手の芦原の中からホオジロ科の鳥の声がチラホラ、ボオジロ、アオジ、オオジュリンなど。ホオジロ(雄)は芦に留まって少しの間、姿を見せてくれた。気づくとヒバリが遠くで囀っている。寒さが緩んで厚着の身には少し汗ばむぐらいになっていて、風も弱まっている。こ.の陽気にヒバリも浮かれ出たのが。
 しきりにスコープを覗いていた松原さんが、遥か草はらに何か小さな鳥を見つける。ど
うやらホオアカのよう。九州では高原性の鳥で、冬は低地に移動しているが、数が少ない
ので稀にしかお目にかかれない鳥である。
 潮が満ちて、お目当ての一つ、最絶滅危惧種のクロツラヘラサギは、幾つかに分散して眠り込んでいる。鴨追も多くは岸にあがって寝ている。草はらの池状になった水溜りにも何故か近頃は鳥が少ない。(先を急いだのでよく見ていなかったが、若宮さんがオナガガモを見つけている。)それなら、お目当てのひとつで、いちばん遠くにいるヒシクイを先に見て、帰りには彼らに何か動きが出ているかも、と少し先を急ぐことにする。
 時々、上空をやはり絶滅危惧種のズグロカモメが舞う。(調査のため、中国で雛に標識を付けているが、そのうち昨年6月17日につけた個体を泉川で発見、撮影した。<写真参照>)

 川口近くの対岸にコガモが寝ている中で、雄が2〜3、羽づくろいなどしている。クリークによくいて、人が近ずくとすぐに飛んでしまって近くではまず見れないので、雄が意外にオシヤレで綺麗であることを知らない人が多い。ズコープを据えて見てもらう。ハマボウ並木の対岸にいるのは殆どがこのコガモである。
 ミサゴが上空で魚を探して輪を描いている。足から水に突っ込んで行く様は実にダイナミックであるが、よくあん,なことで焦が獲れるものだと感心する。残念ながら、そのシーンは見ることができなかった。暫く行くと、これも今日のお目当てのツクシガモが20羽ばかり、波の間にプカプカと浮いている。大型で白っぽく、綺麗なのでよく目立つ。これも絶滅危惧種。最近、北部九州に多く渡来するようになって、全国から見に来ている。
 近くの杭の何木も立った小島にカワウが十数羽、中に気の早いのが一羽いて、もう夏羽になっている。夏羽はかなり印象が変わるので、ビギナーの頃、私は別種だと思っていた。それやこれやを皆でアレダ、コレダと言いながら見ているうちに何だか寒くなってくる。風が冷たくなっていた。次第にその風が強まってきて 寒い、寒い、の声。吹きっさらしの堤防の上なので、そろそろこの辺で・・・と急きょ中止となる。折角なので、では最後に、と遥か彼方のヒシクイ5羽を見てもらう。スコープの中で、私の目には鴨をバックに首をすっくと伸ばして、一回り大きいヒシクイの一一群がはっきりと見えるのだが、慣れない人には難しかったようで、少々気の毒だった。それな引こ皆さんに見てもらったところで、11時半、その場で解散となる。

※ 参加者14名(内、小1男児1名)

 解散後、車で一回りしてみたら、午後の部(希望者)の目玉にしていたマガンが道にあがって草を食べていた。ズングリ太い足が印象的だった。写真に撮ることができ、このような写真は割と珍しいと思うので見てください。  ※追記野鳥の名前お解かりになりますか!?








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