糸島自然研究会 2009年6月例会報告 油山自然観察の森(6月14日)

清水和人
 H. 21, 6,14日(第2日曜日)晴れ。午前10:05浦山団地ロバス停発→桧原バス営業所経由→浦山牧場着10:40.参加12名、売店前で本日の日程を説明し、レストラン2階で昼食をとる。 11時40分、浦山牧場を出発。マイカーで参加した人も車は浦山牧場駐車場に入れたまま、浦山自然観察の森の野外観察に出発した。中央駐車場へ車を移動する人がある場合は、徒歩組も中央駐車場まで下ってきて、中央駐車場へ移動し、マイカ一級と合流して、中央広場前のアスレチック脇を登りもみじ谷へ向かう予定でしたが、車を移動した人がいなかったので、カブトムシの森まで下った所で参加者と相談し、少し戻ってツバキの森の方へ回った。キャンプ場の真上まで来たころ、若宮さんの携帯電話に金貞さんから電話が入り、中央駐車場で待機してある方が有ることを知った。金貞さんにはアスレチックの脇を登りもみじ谷の方へ来ていただくように電話をして頂いた。
 つぱきの森から県木の森、もみじ谷、花木園のコース脇の樹木には樹木名を書いた名前札が取り付けられていて、一つ一つ確認したり、知っている名前の由来について出し合いながら、楽しく観察を続けた。草花やシダ類についても図鑑と照合しながら植物名を確認し合った。 今日の順路で確認した草花や樹木等を列記すると下記の通りです。

〔木本類〕
ぶな科 ・アラカシ・マテバシイ・スダジイ
くすのき科 ・クスノキ・ハマビヮ・カナクギノキ
つばき科 ・ツバキ(暖地の海に近い所を好むものであるが海に遠い山地にも多い)
かえ科 ・トウカエデ・ウリハカエデ・キイチゴ
みかん科 ・カラスザンショウ
うるし科 ・ヤマウルシ(葉は互生して有毛。紅葉する。雌雄異株花は初夏に咲く)
もくれん科 ・ホウノキ *花木園から梅園近くまで街路樹として植樹してある
つつじ科 ・ネジキ(山に多い落葉生の木で高さ3〜5m位となる。花期は6月頃)
とうだいぐさ科 ・アカメガシヮ(山麓に多い落葉生の木で、生長が早く葉は大きい)
ばら科 ・ウシゴロシ(かまつかとも言う、実は赤く熟する。この材は力ヽたく丈夫で折れにくい。) 
      ・ヤマザクラ
ぱら科 ・リンボク(樹皮は黒褐色、葉柄に蜜腺がある。秋に花をつける。)
くまつづら科 ・ムラサキシキブ(初夏、葉酸に淡紫色の細かい花を多数つける)
   〃     ・クサギ(山地に多い落葉生の潅木で高さ1.5〜3m。花期は8〜9月)
ゆきのした科 ・コガクウツギ(山中の樹陰や路端に生える落葉低木)
みづき科 ・ハナイカダ(雌雄異株、実は熟すると黒くなる)
えごのき科 ・エゴノキ(一名ロクロギ。山地に多い落葉生の本。花期6月頃)
みつぱうつぎ科 ・ゴンズイ
うこぎ科 ・コシアブラ(落葉生の高木で、幹は直立し高さ10m近くになる)
みかん科 ・サンショウ(山に自生するが、若芽や実を食べる為栽培する事が多い)
まつ科 ・アカマツ・サンコノマツ(針葉は3個、長さ5〜10cm。松毬は卵形)
もくせい科 ・イボタノキ(花冠は筒状で先は4つに分かれる)
もちのき科 ・ウメモドキ(山地に多い落葉生の潅木で、秋になると果実は赤くなる)
やまもも科 ・ヤマモモ(雌雄異株、実は夏暗紫色に熟し樹皮は染料に果実は食する)
ぐみ科 ・アキグミ(アキグミと言うが他のグミのように美味ではない)
りょうぶ科 ・リヨウプ
                (山に生える落葉生の小高木4〜6m。 6〜7月頃枝先に穂状の花をつける)
かばのき科 ・オオバヤシャブシ
まめ科 ・ネムノキ(落葉生の高木。花期は6〜7月。長く糸のように沢山集まり赤くて美しい)


〔草本類〕
ゆり科 ・サルトリイバラ・ソクシンラン(集まった葉の中から茎が出る)
きく科 ・ハルジョオン・ブタナ*共に帰化植物・チチコクザモドキ・コウゾリナ
     ・ムラサキニガナ(草丈60〜90cm。葉は互生で紫色の舌状花を付ける)
ききょう科 ・ヒナギキョウ(暖地の野原、山地に多い多年生草本。)
たで科 ・イタドリ(一名スカンポとも言う。葉は大きく托葉もつ。若芽は食用)
いね科 ・カモノハシ・チガヤ(山野に多い多年生の草本。地下茎は白く甘い)
なす科 ・ヒヨドリジョウゴ(ヒヨドリが好んで食べるが人が食べると毒である)
まめ科 ・クズ(山地に多い多年生のつる草、根には大きい芋がありこれから取っ
たかね科 ・ヘクソカズラ(やいとぱな とも言う) た澱粉を「くず粉」と言う)
おおばこ科 ・オオバコ(野原、山地の少し湿った所に多い多年生草本)
やまごぼう科 ・アメリカヤマゴボウ(ようしゅやまごぼうとも言うヽ花穂は下をむく)
つゆくさ科 ・ツユクサ(最も普通な1年生の草本で茎には毛がなく、葉は互生)
しそ科 ・ウツボグサ(草原の少し湿った暖地に生える多年生の草本)
さくらそう科 ・オカトラノオ
         (山地、山麓に多い多年生の草本。6〜7月頃、白い穂状の花をつける)

〔シダ植物〕
うらぼし科 ・シシガシラ・イノデ・ワラビ・イノモシソウ・ホラシノブ・コシダ・ウラジロ・イワヘゴ
ぜんまい科 ・ゼンマイ
いわひば科 ・タカヒバ
等々観察しながら中央広場へ13時30分頃到着した。臨時バスの発車時刻まで約1時間々皆はおもいおもいに木陰や売店脇の椅子に腰を下ろしてバスを待った。 ―おわり―

 *カット図は 保育社発行「学生植物図鑑」より抜粋した。


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