公開質問状の回答の順番どうりになっていませんが、えとう晶子の考えを述べさせていただきます。
「糸島市のこれからの図書館」について
1. 「糸島市図書館基本構想」を策定することから始めなければ、これまで市民が待ち望んでいた図書館は出来ないと考えています。
2. 「糸島市図書館基本構想」を策定にあたっては、審議会委員を公募し、審議資料としては、市全体の学校図書館の実態調査、公民館での文庫活動や地域の文庫活動の実態や、子ども達・教師・文庫にかかわってある方などの声や図書館に対する市民のようぼうなどの調査が必要と考えています。
3. 基本構想は本館の規模・場所や分館はどの程度必要で、学校図書館や地域の文庫活動の連携についてなど、さらに、広い糸島市の地域全体を補完する移動図書館の役割について、また、高齢者やハンディのある方々の課題も明記すべきです。もちろん、基本構想のバックボーンは、図書館哲学を持った基本構想でなければなりません。私は以前菅原俊さんのお話を聞く機会がありました。菅原さんは「本物の図書館、生きた図書館にするためには図書館にかかわる方が、利用者の役に立つ魅力的な専門職員がそこにいるかどうかにかかっている」と話されたことが今でも心に残っています。
4. 「糸島市図書館基本構想」策定後は、基本構想に沿った行動計画が必要です。行動計画は5年位の単位で見直しも必要です。二丈庁舎の活用や職員の身分については、基本構想を策定する段階で具体的に考えていくことだと思います。
5. 行動計画が策定され、具体的な図書館施策が実施計画へと進んでいくときには必ず予算が伴います。実効性を持つためには予算は不可欠です。
これまで前原市では、国から学校図書館への予算措置がなされてきましたが全額図書費として使われることはなく、一部他の事業にまわされてきた実態があります。何度も腹立たしい思いをしてきました。糸島市では、そのようなことがないように努力していきたいと考えています。学校図書館の職員の身分は嘱託職員とし、図書館と連携できるシステムの構築が必要です。
このシステムは子ども達ばかりでなく教師にとっても教材・調べ学習に大きな効果を上げることでしょう。
7. これまで(二期は七年間)図書館が子ども達や市民にとって重要な施設であることを議会で訴えてきました。また、議員にとっても市の職員にとっても図書館は必要な施設だと考えています。議員の委員会視察の費用はずいぶんと削減されてきました。図書館を活用することで他市の実態が分かれば議員も職員も不必要な視察はなくなり、効率のよい視察や研修となると思います。 |