かのう義郎氏の回答文書 |
1−1 市立図書館の充実は、早急に取り組むべき重要な課題であると考えます。現在の糸島市図書館は、建物の規模も小さく、蔵書の数も種類もかなり限られています。確かに、図書館職員の皆様の熱意によって、その規模に比べると充実しているようには感じますが、まだまだ工夫すべき点はあります。現在の糸島市の財政状況の下で、新たに設備を充実させることは難しいかもしれません。しかし、たとえば、商店街の空き店舗などを、市立図書館の「サテライト」としてりようすることにより、高齢者にも利用しやすい環境が生まれると思います。ただし、「サテライト図書館」を充実したものにしていくためには、専任の司書を配置し、市民が読みたい本に出合える環境、専門書でも読める環境、図書館を利用しやすくする環境を整える必要があると思います。
1−2.
(1)高齢者の図書館利用について
高齢者や図書館利用に関してハンディキャップのある方への図書館のサービスの充実は急務であると考えます。まず、私の公約にも掲げていますが、コミュニティバスを充実させ、また、その運行経路に図書館を含めたり、バスの運行本数を拡充することにより、多くの市民の皆様の図書館への移動の利便性を高めることが必要です。 また、高齢者の皆様にとって魅力ある図書館にするため、移動図書館「ぱぴるす号」の一層の充実を図り、児童書のみならず、一般向けの書籍も多く借りることができる移動図書館にすべきです。さらに、高齢者の皆様の利便性のため、移動図書館において、「読みたい本」を予約することにより、移動図書館に蔵書されていない本も、本館から気軽に取り寄せられる工夫が必要と考えます。
(2)図書館利用にハンディキャップのある人への図書サービスについて
身体に何らかの障がいをお持ちの方に対する図書館サービスとして、書籍の朗読、点訳本を作成することも考えに入れると良いのではないかと思います。また、点字・点訳を学ぶ講座等を設け、その実践の場として、点訳本の作成等を行ったりすることで、図書館の昨日を拡大することが必要だと考えます。 |
前原市立図書館の職員の方は、人数も少ない中で、読み聞かせの講座を行ったり、実際に読み聞かせを行ったりと熱心に取り組んでこられました。しかし、このような職員の皆様の地道な努力にもかかわらず、前原市立図書館の職員の体制・年間の資料購入予算・施設・利用状況は、全国の同規模図書館と比べて、不十分であると思います。
もっとも、財政状況が厳しい糸島市で、いきなり新たな「本格的図書館」を創設するということは困難でしょう。今後は現存する前原市立図書館をより有効に活用することを考えなければなりません。そのためには、広く市民が利用しやすい図書館づくりを専門家の立場から考えることのできる図書館司書がもっと図書館の運営に参加し、権限を持つことが必要です。単に蔵書増加のために予算を使ったり、建物そのものに改善を加えたりするためだけに予算を使うのではなく、常勤専門職員の数を増加し、図書館を活性化することにも予算を使うべきです。 |
二丈庁舎に図書館ができることが決まっていることはとても喜ばしいことです。ただし、せっかく図書館を作るのであれば、まずは一定の基本構想を立て、それに基づいて図書館づくりを行うべきです。
まず、基本構想の一環として、利用者となる市民の声を吸い上げ、かつ、図書館の機能や構造のあるべき姿を最大限取り入れるために、市民参加型の委員会を設置することは望ましいでしょう。
その際、委員会メンバーとなった市民だけの要望や希望だけを聞き入れるのではなく、図書館本来の在り方やそのために必要となるあらゆる要素をしっかりと考慮に入れることができる専門家=司書がその委員会に常駐することが肝要です。
また、ある程度の権限を持つ市職員複数名も委員会に常駐し、市民と同じ目線で図書館構想を練りつつ、市の財政状況や市の基本的考え方を反映できるような体制をとるべきです。 |
そのような準備室は必要だと思います。図書館は思いつきや理想だけで作れるものではなく、開設後の維持や発展も視野にいれて準備に取り組まなければなりません。そのためには、図書館を良く知る専門家複数名を正規職員として準備室に配置すること、また、市役所職員からも、ある程度の権限があり、図書館に興味を持ち、市民とともに市民の目線で図書館を考えることのできる人を若干名常駐させることが大切です。 |
合併して糸島市になり明晰が広くなった分、図書館が、だれにとっても使いやすい身近な図書館にしていく必要があります。そのためには、二丈地区にも志摩地区にも図書館があることが望ましいでしょう。これを糸島市の図書館計画に位置付けることは大変重要なことだと思います。 |
移動図書館の拡充は必要であり、かつ、じゅうようであると考えます。市民の交通手段を拡充することによって、図書館へのアクセスを良くすることも当然必要です。しかし、交通手段の拡充には時間がかかることが考えられますので、まずは移動図書館を一層充実させることが大切だと思います。また、移動図書館側がどの地区をいつ巡回するかを決定するだけでなく、要望のある地域に要望のある時期(時間帯など)に巡回をすることで、より一層、市民の図書館への関心を高めることが可能だと考えます。 |
図書館の機能を十分に活用し、図書館を本当に意味で市民の知識の宝庫にするためには、司書の資格を持つ職員が図書館に配置されることが大切です。特に、前原市立図書館のように、蔵書が限られている場合、他地域の図書館や大学・官公庁の図書館との連携を充実させることが何より大切であり、そのためには、司書の資格を持つ職員が責任を持って対応することが肝要です。
この点、新市職員の中に図書館勤務を希望する職員がいることは頼もしいことで、市民としては喜ばしい限りです。まずは、始祖の資格を持つ職員を図書館に配置し、この人たちが、図書館に根付いて仕事をしてくれることが図書館の発展とサービス拡充には重要だと考えます。図書館の発展に伴い、司書の資格を持つ人が専門性の高い仕事をし、資格を持たないけれども図書館に勤務することを希望する職員が市民目線の仕事をすることで、より図書館の発展を望むことが出来ると考えます |
@について
学校図書館振興基本構想や基本計画を策定することは、毎年度予算をしっかりと計上し、図書館充実のロードマップが正しく実行されているかどうかを確認する上でも必要です。現実に即した構想を立て、計画を策定することによって、より効果的に図書館の振興を進めることが大切だと考えます。
Aについて
学校図書館に司書が常駐することにより、子供たちに適切な読書アドバイスが出来ると考えます。読書は、知識の習得のみならず、子供たちの豊かな情緒を育む上でとても大切なもので、子供たちの心の発達に応じた読書アドバイスをすることが子供たちの読書習慣をより確かなものにすると思います。そのためにも学校図書館司書は基本的に常駐することが大切であると考えます。
Bについて
糸島市の予算措置率があまりにも低いことをとても残念に思います。交付税措置された図書費の予算化は確実に行うべきです。また、財政状況が厳しい現状では、税金の使い道を精査し、出来る限りの不要な経費の削減をして、少しでも上積みできるよう努力すべきであると考えます。 |
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