『ぶっくくらぶの皆様へ』
明治の文豪夏目漱石は、大正5年、弟子である芥川龍之介と久米正雄に
宛てて次のような手紙を出しています。「牛になることはどうしても必要です。
吾々はとかく馬になりたがるが牛にはなかなかなり切れないです。(中略)
あせってはいけません。頭を悪くしてはいけません。根気づくでお出なさい。
世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、花火の前には一瞬の
記憶しか与えてくれません」
これは「牛になれ」という漱石の有名な言葉の一節です。 図書館づくりや
まちづくりは根気がいります。伊万里は九年、諫早は一七年の歳月を経て
やっと図書館が出来ました。文化というものは出来上がったものもさるもの
ながら、そのプロセスこそが大切だといいます。振り返ってみればプロセスの
中で出会った人は最高の友でありました。苦しくとも充実した時でありました。
活力に満ち溢れた学習とふれあいが持てました。
前原のみなさまもどうか牛になって歩いてください。
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伊万里市民図書館長 犬塚まゆみ
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ぶっくくらぶ、市長、議員、前原市職員を始め公民館、文庫などたくさんの団体が伊万里図書館の見学をしました。前原市民祭りには伊万里市の移動図書館車を貸りて展示、ぱぴるす号購入のきっかけを作ることが出来ました。犬塚館長や前古瀬副館長には講演会講師、市の委員会でも協力してただきました。糸島地区の住民には特別に貸し出しの許可を頂いており、ぶっくくらぶ、文庫関係者など多数図書館を利用しています。伊万里市民図書館、図書館司書、サービスの素晴らしさは日本ベスト5と言われています。 (辻)
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