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前原・糸島に本格的な総合図書館の設置を求める者にとって、財源がないという行政の回答を聞くのは悔しい。
自分達には財政を見通す知識も情報もなく、反論できないからです。図書館はどうしても必要なもの。
図書館の必要性を認め苦しい財政情の中からでも作る工夫をするのが、知識も情報も持っている行政のプロではないかと思います。
図書館建設への国の補助金も、今はなくなりました。一律で箱物への補助金なし政策を実施しているためです。
「図書館もただの箱物扱い」なのが、この国の現状です。
そんな中、糸島一市二町合併の話がでてきました。合併についてはいろいろ考えるべき事もありますが、
この合併の機会に、合併特例債を使って総合図書館が作れるのではと期待します。合併協議会で実施した
住民アンケートでも、新市建設にあたり最も要望の多かったのは図書館(などの文化施設の整備)でした。
しかし、新市建設計画策定委員会での図書館建設の取り扱いは、当初とても不透明なものでした。
合併特例債を使って何を作るかを、はっきりさせなかったのです。
それでも住民説明会の日程が近づいてくると、紆余曲折の末、新市建設計画の中に、「総合運動公園や図書館などの文化施設、公共下水道の整備については、優先的にすすめます。」と記されることとなりました。
図書館について理解のある方が何人かいてくださったのが幸いでした。
合併協議も最終段階に入り、七月から八月にかけて各校区単位で開催される住民説明会を経て、二町の住民投票でいよいよその可否がはっきりします。
合併できなければ、当面の総合図書館の建設は無理でしょう。
合併できた場合でも、図書館建設が最優先になる保障はありません。
「まだまだ、ぶっくくらぶの活動はひまになりません。」(H) |
(仮)前原市移動図書館本館→前原市図書館「ぱぴるす館」
という名前が七月に移動図書館本館建設懇話会に
教育委員会から提案されました。
この図書館建設の目的は「本館建設までの
暫定的小規模図書館として、現在の移動図書館機能を活かし、
さらに高めるために施設機能を付加する図書館である」ということです。
ぱぴるす館が市民に愛され本館建設へのジャンピングボードとなるよう、
できるだけ早く資格のある館長を配置し
充実したサービスを行ってほしいと思います。 |
【ぱぴるす館概要】
・場所=伊都文化会館/ピロティ方式で増築
・図書館面積=752u
(福岡市の分館くらいです。)
・蔵書数=5万冊(蔵書3万冊からの予定)
・開館予定=17年秋(本館予定はなし)
・移動図書館者=2台で週4日稼動予定 |
〜懇話会議事録より 教育長答弁〜
秋頃には合併の結論が出ているだろう。教育についても合併効果はあり、
公共施設の建設はそちらに委ねるところが大きい。
本格的な総合センター的な図書館については、新市計画の中にもある。
また、合併しない場合でも、以前PFIの調査を含めて、検討を重ねてきた経過もあり、
本格的な図書館を作らなければならないという気持ちはある。
ただ現実的には、ご存知のように財政難の状態である。
行政として文化的、教育的施設は優先すべきという考えは持っている。
市の計画に含めていきたいとも思っている。
ぱぴるす館は暫定で、小なりといえども、将来の図書館計画のノウハウを学んでいく上でも、大切なものだと思っている。 |