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+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+としょかん発見塾のHPへ

           
 十一月二日夜から翌三日朝にかけて、〈イマジンハウス〉にてとしょかん発見塾の一四回目のイベント『真夜中の図書館』を開催しました。
 一部は、子どもたちによる読み聞かせ、画家・松本芳太郎さんの講演、浦田剛大さんのミニライブ、ライアという珍しい弦楽器の演奏と盛りだくさん。
 二部は「いとしま文化村」と題して秋の夜長に文化を語ろうというもの。三十一名の参加者が3グループに分かれ、キャンドルライトでフリートーク。みんな自然体で、じっくり話ができたと好評でした。ゆっくり語り、じっくり聞くことで参加者には満足していただけたようです。その後はサロン形式で三々五々話が続き、ワインバーも開店し、話が弾んだ糸島の夜は文化的に更けてゆきました。午前七時に小さなキャンドルが時を告げるように燃え尽きて、真夜中の図書館十二時間イベントが終了しました。冷たく澄んだ空気の中で見る朝焼けが「新しい糸島」の夜明けを告げていました。
 このイベントは「みんなの前で朗読をしてみたい」という子どもの呟きから始まりました。文庫や、読み聞かせのお母さんの力で子どもたちに「文化の芽」が芽生えたのです。
「真夜中の図書館」は空想の図書館でしたが、子どもたちの未来を育てるために早く本当の図書館を作りたいですね。

♪読み聞かせはよくあるが、子どもの朗読は新鮮。
  『上手だったのに、又びっくり』(I)

♪ライアーの音色がきれいだった。(H) 

♪松本さんのしあわせ地蔵の話は、大人だけでじっくり聞きたかった。(K)

♪「聞く」ということ、「語る」ということの心地よさを体験しました。(T)

合併しないと決まりましたね。

そうですね、私たちぶっくくらぶは合併協議会のみなさんに*『私たちの図書館基本構想・FOR TOMORROW』を送って、合併後の図書館建設をアピールしました。新市都市計画にも優先的に建設する施設として図書館が明記されていたので残念です。 (* ぶっくくらぶが「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に基づいて考えた糸島地区の図書館構想。ぶっくくらぶHPで公開中・冊子もあります。)
たしか合併協議会の住民アンケートでは「図書館」が必要な文化施設第1位でした。

そうなんです。一市二町の多くの方が早く図書館が欲しいと思っているんですね。
「図書館が欲しい」と言うご意見はほんとうに多く、私たちの活動を応援してくださる方も増えています。新市計画に盛り込まれたと言うことは、一市二町各委員のみなさんも図書館が必要だと認識されているのだと思います。
糸島に図書館が必要ということ?

そうですね。糸島地区一市二町には図書館がありません。福岡県内でも図書館がない市は筑後市と前原市だけです。生活圏に図書館がないのは糸島地区だけといえるのではないでしょうか。全国的に見ても九十八%の市には図書館が設置されていますから、転入してきた方は「図書館がないんですか?」って驚かれます。住民にとって図書館はあって当たり前の施設なんです。
これから前原市の図書館計画は?

今年八月に前原市図書館ぱぴるす館(概要は下記↓)が着工し、来年秋完成予定です。この図書館は、合併後本格的図書館を建設するまでの暫定的図書館として建設が決まった図書館です。「合併したら」と言う大前提で話が進んできましたので、これからの図書館計画がどうなるのかは今のところわかりません。

【ぱぴるす館概要】

 <場所>=伊都文化会館/ピロティ方式で増築
 <図書館面積>=752u(福岡市の分館くらいです。)
 <蔵書数>=5万冊(蔵書3万冊からの予定)
 <開館予定>=一七年秋
 <移動図書館車>=2台で週4日稼動予定
市長の本格的図書館建設公約は?

行財政改革が行われ、これからの前原市をデザインし直すことになるようです。市長そして多くの議員が図書館建設を公約に掲げています。合併が否決されたこれからは、前原市独自の図書館政策が必要になります。教育委員会が中心になって、ぱぴるす館開館を契機に司書資格のある館長による前原市の計画的な図書館サービスの構築が始まることを期待しています。学校は子どもたちの教育機関、図書館は町の生涯学習機関です。
私たちにできることは?

ぱぴるす号、ぱぴるす館を利用することですね。先月の発見塾イベントでたくさんの方に図書館の話を伺いました。前原市は人口の半数が転入者ですから、皆さん図書館の利用体験者ばかり。市民の図書館利用レベルは予想以上に高いようです。九月に見学した島根県の斐川町では人口二万五千人で平日五百人、休日は千人以上の来館者です。ぱぴるす館の利用者も相当数と思われます。ぱぴるす館の蔵書は三万五千冊から始まります。「本が足りない」「早く本館を」と市民が本当に図書館を必要としている事をアピールすることだと思います。
これからのぶっくくらぶの活動は?

図書館を応援する会ぶっくくらぶとしては、ぱぴるす館の開館準備をできる限りお手伝いしていきたいと考えています。それから、図書館と生涯学習センターについての研究を始めました。九月に見学してきた島根県の仁摩町は図書館=生涯学習センターと言うコンセプトでした。十二月・一月には図書館と生涯学習センターが併設されている長崎県の多良見町立図書館と佐賀県の三日月町立図書館見学を予定しています。又、発見塾では図書館利用や読書の啓発のためにイベントや本の配達便を行っていくつもりです。発見塾のイベントボランティアを募集してますので、皆さん参加してください。

二〇〇四年十二月議会に「前原市立小・中学校の学校図書館を充実する請願」を提出しました。わずか一週間で請願同意の署名一五五名が集まりました。志摩町では今年四月から各学校図書館に学校司書が配置されこどもにも先生にも喜ばれています。  十二月議会請願提出の結果は後日ご報告いたします。
司書がいれば・・
・選書のプロ。図書室の本が充実する。
・本と子どもをつなぐ。たくさんの子どもが図書室にいって本を借りるようになる。
・総合の授業に効果。準備や図書の管理が充分できる。


図書館については、吉丸議員の一般質問「図書館建設(ぱぴるす館)について」のみだった。
<質問>建設後のランニングコストは?
<答>予算はわからない。

<質問>開館までの指揮は?
<答>社会教育課である、司書は4名。
<質問>館長を早く雇うべきではないか?
<答>実現に努力したい。

<質問>暫定なのか?本格的な図書館を造るべきでは?
<答>あえて暫定を出さなくても良いのでは。図書館をちゃんと造るのだ。身の丈の運営をする。ちゃんと選書もしている。

   島 根 図 書 館 見 学 ツ ア ー リ ポ ー ト
 九月下旬、初めて泊りがけの図書館見学にでかけた。一泊二日四十八時間を使い切っての島根の図書館ツアーは、強行日程だったが充実した満足度の高いものとなった。
 初日、朝日が昇る頃、雲湧き出でる神秘的景色に遭遇し「まさしく出雲の地にやって来た」と感動。この日は図書館休館日だったので、島根を観光した。境港の鬼太郎ストリートでの町おこしは、長門の金子みすゞ通りでの町おこし同様に地域を活かした成功例といえる。出雲地域広範囲の様々な風物を見て、出雲の感触を味わった。夜は斐川町図書館長さんと歓談し図書館建設の喜びや苦労を伺い、明日の図書館見学に大きな期待を抱いた。

斐川町図書館
 二日目に、いよいよ本番の図書館見学開始。まず、田園の向こうに現れた斐川町立図書館は、立派の一言。ゆとりのある広い広い空間に、良く考えられたいろいろなコーナー、心地よく過ごせる雰囲気。建設費十五億と聞いて、十五億でこれだけのものができるのかと新たな認識。自信に満ちた説得力のある説明をする館長に、計画段階からすべてにかかわってきた館長としての自負を感じる。図書館から司書を配属した学校図書館も見学し、三時間はあっという間に過ぎた。昼食は車の中と言うあわただしさで、仁摩町の図書館開館に立ち会うため車を飛ばした。二館目の仁摩町図書館は、木をたくさん使った作りで、小さいながらも暖かみのある図書館だ。のんびり過ごしていたいと思える感じがとても良い。

仁摩町図書館
 二つの図書館、二人の館長、お話を伺うと魅力的で、それぞれに個性的、ともに館長職に生きがい(やりがい)を感じているし、他県(二人とも福岡)から図書館建設のため招聘されてきた後、完成までの数年の間に地元に溶け込みながら地元のニーズにあった図書館をさぐりつつ、しかも、自分の個性や考え方も充分に反映させた図書館を作っている点は共通。斐川町は人口二万五千人、仁摩町は五千人という小さい財政力のない町が、いかに工夫して図書館を建てることにしたかの話が大きな収穫。図書館はやはり館長。両町とも、関係者は自分達の図書館についての知識情報が乏しいことを認識していて、図書館作りは最初から専門家にまかせたとの事。良識ある判断。(H)

▼図書館発見塾から《図書館見学のお知らせ》
多良見町図書館 十二月十七日   ○三日月町図書館 一月予定   希望者は 辻324・4181まで
「NC九州」と言う60万通のMLを発行している会社で、ぶっくくらぶについて以下のような紹介記事が掲載されました。

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 図書館なんてどこにでもあるじゃないか?!と思われがちですが、実際には、子供達や住民の方々が利用できる図書館がない所がたくさんあるようです。日本国内で市立図書館は97.7%の設置率だそうですが、残る2.3%はいまだ設置のされていない地域だとか、町・村立になると50%以下の設置率。(文部科学省より回答いただきました。) 一生掛かっても読めないほどたくさんの良い本があるのに、身近に図書館が無いのは寂しいですねっ。
 そこで辻さん達ように、地域の子供をもつお母さんやお父さん方、いろいろな地域住民の皆さんが一緒になって図書館作りに力を注いでいらっしゃるのです。難しい問題もたくさんあるのでしょうが、ぜひ実現させて欲しいと心からお祈りしています。
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本好きな方、自分の町に良い図書館を作りたいと思っていらっしゃる方、一緒に考えてみませんか?

としょかん発見塾では、“本の配達便"としてイベント等で本の展示を行っています。
そのイベントにちなんだ本を、前原市移動図書館ぱぴるす号から30冊ほどお借りしての展示です。
これまでに、としょかん発見塾による「バレンタインズデイコンサート」、「ライオンズ親子ふれあいコンサート」、
子どものための地域舞台公演実行委員会による公演「なんなんなんでマン」
などで、展示を行いました。
ぱぴるす号ではなかなかお目にかかれない‥・でも、本当はぱぴるす号にもたくさん本が
あるんだということを少しでもご紹介できればと思っています。
展示のご希望があればご連絡ください。本の選書はお任せいただきますが、リクエストがあればお探しします。
※配達便をご希望の方は、下記までお気軽にご連絡ください。
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