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合併しないと決まりましたね。
そうですね、私たちぶっくくらぶは合併協議会のみなさんに*『私たちの図書館基本構想・FOR TOMORROW』を送って、合併後の図書館建設をアピールしました。新市都市計画にも優先的に建設する施設として図書館が明記されていたので残念です。 (*
ぶっくくらぶが「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」に基づいて考えた糸島地区の図書館構想。ぶっくくらぶHPで公開中・冊子もあります。) |
たしか合併協議会の住民アンケートでは「図書館」が必要な文化施設第1位でした。
そうなんです。一市二町の多くの方が早く図書館が欲しいと思っているんですね。
「図書館が欲しい」と言うご意見はほんとうに多く、私たちの活動を応援してくださる方も増えています。新市計画に盛り込まれたと言うことは、一市二町各委員のみなさんも図書館が必要だと認識されているのだと思います。 |
糸島に図書館が必要ということ?
そうですね。糸島地区一市二町には図書館がありません。福岡県内でも図書館がない市は筑後市と前原市だけです。生活圏に図書館がないのは糸島地区だけといえるのではないでしょうか。全国的に見ても九十八%の市には図書館が設置されていますから、転入してきた方は「図書館がないんですか?」って驚かれます。住民にとって図書館はあって当たり前の施設なんです。 |
これから前原市の図書館計画は?
今年八月に前原市図書館ぱぴるす館(概要は下記↓)が着工し、来年秋完成予定です。この図書館は、合併後本格的図書館を建設するまでの暫定的図書館として建設が決まった図書館です。「合併したら」と言う大前提で話が進んできましたので、これからの図書館計画がどうなるのかは今のところわかりません。 |
【ぱぴるす館概要】
<場所>=伊都文化会館/ピロティ方式で増築
<図書館面積>=752u(福岡市の分館くらいです。)
<蔵書数>=5万冊(蔵書3万冊からの予定)
<開館予定>=一七年秋
<移動図書館車>=2台で週4日稼動予定 |
市長の本格的図書館建設公約は?
行財政改革が行われ、これからの前原市をデザインし直すことになるようです。市長そして多くの議員が図書館建設を公約に掲げています。合併が否決されたこれからは、前原市独自の図書館政策が必要になります。教育委員会が中心になって、ぱぴるす館開館を契機に司書資格のある館長による前原市の計画的な図書館サービスの構築が始まることを期待しています。学校は子どもたちの教育機関、図書館は町の生涯学習機関です。 |
私たちにできることは?
ぱぴるす号、ぱぴるす館を利用することですね。先月の発見塾イベントでたくさんの方に図書館の話を伺いました。前原市は人口の半数が転入者ですから、皆さん図書館の利用体験者ばかり。市民の図書館利用レベルは予想以上に高いようです。九月に見学した島根県の斐川町では人口二万五千人で平日五百人、休日は千人以上の来館者です。ぱぴるす館の利用者も相当数と思われます。ぱぴるす館の蔵書は三万五千冊から始まります。「本が足りない」「早く本館を」と市民が本当に図書館を必要としている事をアピールすることだと思います。 |
これからのぶっくくらぶの活動は?
図書館を応援する会ぶっくくらぶとしては、ぱぴるす館の開館準備をできる限りお手伝いしていきたいと考えています。それから、図書館と生涯学習センターについての研究を始めました。九月に見学してきた島根県の仁摩町は図書館=生涯学習センターと言うコンセプトでした。十二月・一月には図書館と生涯学習センターが併設されている長崎県の多良見町立図書館と佐賀県の三日月町立図書館見学を予定しています。又、発見塾では図書館利用や読書の啓発のためにイベントや本の配達便を行っていくつもりです。発見塾のイベントボランティアを募集してますので、皆さん参加してください。 |